AMDは、AIスタートアップのWorld Labsを82億ドルの全額株式交換で買収することで合意した。これにより、創業者のフェイフェイ・リー氏がAMDに執行副社長兼最高科学責任者として加わり、リサ・スーCEOに直属する。World LabsのチームはAMDに合流し、AMDは規制当局の承認を前提に、年末までの取引完了を見込んでいる。今回の買収でAMDは、フィジカルAI向けの技術を手にする。これには、視覚データと3次元データで学習し、ソフトウェアが現実世界の物体や環境の振る舞いを理解するのを支援するワールドモデルが含まれる。AMDとWorld Labsは昨年、AMD製GPU向けのモデル学習と推論の最適化に焦点を当てた技術提携を開始していた。今回の買収は、エヌビディアと競争するAMDが、ロボットや自動運転車など新たなAIアプリケーションにコンピューティング製品を対応させることを狙ったものだ。エヌビディアもワールドモデル技術に投資している。World Labsは約10億ドルを調達しており、言語に特化したシステムを超えるAIモデルの開発に取り組む、潤沢な資金を持つ複数の企業の1社である。