インドは、ディープテック産業を拡大し、中国や米国との差を縮めるため、官民合わせて約250億ドルの投資を動員している。取り組みの対象は、人工知能、量子コンピューティング、ロボット工学、半導体などの戦略技術である。中核となるのは1兆ルピー、約110億~120億ドル規模の研究・開発・イノベーション制度で、商業規模に達するまで10年以上かかる可能性がある技術に、長期的な資金を提供することを目的としている。2025年9月に設立されたインド・ディープテック・アライアンスは25億ドル超の拠出を約束しており、このうち10億ドルは人工知能向けである。同アライアンスの加盟企業は2026年半ばまでに、56社に対して計217億ルピーを投資していた。インドのディープテック新興企業は2025年、189件の取引を通じて推定29億6000万ドルを調達した。政策変更により、ディープテック新興企業として認定される期間は20年に延長され、売上高の基準も引き上げられた。現在、認定を受けたディープテック新興企業は3600社を超える。産業は拡大しているものの、インドの資金調達額は米国や中国の水準を大きく下回っており、投資家はインド発の世界的なディープテック企業が誕生する時期を示していない。