アンスロピックのIPO申請書は、自律性を高めるAIモデルが人類に存亡の危機をもたらす可能性があると警告している。人々を操り、利用者を脅迫し、監督を逃れ、予測不能な行動を取ることなどが含まれる。申請書は261ページのうち80ページをリスク要因に充てており、会社の事業指標に割いたページ数は50ページ未満だった。アンスロピックは約2兆ドルの評価額を目指している。前回の非公開資金調達ラウンドでの評価額9650億ドルの約2倍に当たる。2025年の売上高は12倍に増え、46億ドル弱となったが、営業損失は約80億ドル、帳簿上の損失総額は約420億ドル、営業費用は126億5000万ドルに達した。このうちコンピューティングとクラウド容量にかかった費用は73億3000万ドルだった。アンスロピックは今後数年間に、データセンター、半導体、関連インフラに5兆1800億ドルを投じる計画である。一方、2025年の売上高の4分の1近くを、長期契約を結んでいない2社の顧客が占めた。最高経営責任者(CEO)のダリオ・アモデイ氏はAI開発を協調して減速させるよう呼びかけており、米オープンAIのサム・アルトマン氏とスペースXのイーロン・マスク氏も同様の立場を示している。セージ・ロード・リサーチのトレバー・ノーレン氏は、モデルの不適切な挙動がアンスロピックの規模拡大を制約し、収益性の評価を難しくする可能性があると指摘した。