世界的なマネーロンダリング対策監視機関である金融活動作業部会(FATF)は9月29日に公表した審査報告書で、カナダは高度なマネーロンダリング事案の捜査・起訴を強化すべきだと指摘した。政府データによると、カナダでは年間450億~1130億カナダドル(320億~800億ドル)がマネーロンダリングされていると推計される。FATFは、組織犯罪集団やマネーロンダリングを請け負う専門業者が関与することの多い、麻薬取引、詐欺、貿易関連の商業詐欺、税犯罪による重大なリスクにカナダが直面しているとした。2016年の報告書以降の改善を評価し、カナダに「適合」の評価を与える一方、3年以内に完了すべき措置として、リスクベースの監督強化、重大事案への注力、犯罪収益の回収などを勧告した。フランソワ・フィリップ・シャンパーニュ財務相は、計画中の金融犯罪対策庁が複雑な金融犯罪に対するカナダの対応力を高めると述べ、カナダは勧告を検討し採用すると表明した。