セントルイス連銀のアルベルト・ムサレム総裁は、米連邦準備制度に対し、対外発信を控えたり、具体的な金利経路を約束したりするのではなく、政策金利の決定を支える枠組みを説明するよう促した。明確な枠組みがあれば、市場は政策当局がどう反応するかを推測するのではなく、経済指標に注目できるようになり、不確実性プレミアムや長期金利の変動、家計や企業の資金調達コストの低下につながると述べた。発言は、FRBのケビン・ウォーシュ議長が従来のフォワードガイダンスから距離を置くなかで出た。ウォーシュ氏は就任後初めてとなる2回の記者会見で、経済やインフレ、労働市場、FRBの反応関数についてほとんど手掛かりを示さず、市場は将来の政策を推測することを余儀なくされ、長期国債利回りの急上昇につながった。その後、ワイオミング州ジャクソンホールで8月に行った講演では、より明確な説明を示した一方、FRBは政策判断を市場に伝え尽くすのではなく、市場からのシグナルを受け取るべきだとの立場を維持した。既存の報道では、中央銀行のコミュニケーションを検証する作業部会にも言及されており、透明性のある政策説明は、選挙で選ばれていない当局者が率いる機関の民主的正統性と結び付けられている。