ドル、米景気拡大で金利見通し上昇 ユーロに対し14カ月ぶりの大幅な月間上昇へ

  • 米国の成長加速が金利上昇観測を支え、ドルは年間の対ユーロ高値に近づき、ユーロに対する月間上昇率は14カ月ぶりの大きさとなる見通しだった。
  • ユーロは9月に2%超下落し、一時は2025年5月以来の安値となる1.1312ドルまで下落した後、ロンドン取引では1.1350~1.1360ドルで推移した。
  • 米国のインフレ指標と雇用統計、欧州中央銀行の政策観測、エネルギー懸念、欧州の政治的不透明感が為替市場を左右した。

ドルは9月30日、ユーロに対して今年の高値圏で推移し、共通通貨に対する月間上昇率は14カ月ぶりの大きさとなる見通しだった。一方、ユーロは米国のインフレ指標が予想を下回ったことを受け、ロンドン取引で1.1350~1.1360ドルまで上昇し、前日比0.0020ドル高となった。米国の成長加速と、米連邦準備制度が欧州中央銀行を上回るペースで金融引き締めを進めるとの観測がドルを支えた。一方、市場では今後1年間に欧州中央銀行が追加利上げを実施するとの見方も織り込まれた。欧州では、低調な成長、エネルギー供給への懸念、フランスの債務問題と政治的行き詰まり、人工知能分野で後れを取らないための圧力に加え、来年のフランス、スペイン、イタリアの選挙を前にした政治的不透明感が重しとなった。市場は米コアPCEインフレ指標と金曜日の雇用統計に注目し、米連邦準備制度の次の政策対応を見極めようとしていた。ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁は利上げを「急ぐ必要はない」と述べ、10月利上げの観測を後退させた。

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