グーグルはひそかに、AIが生成する検索回答に使われるコンテンツを提供する主に小規模・中規模のパブリッシャー約100社に報酬を支払う招待制のAI貢献度試験プログラムを開始した。参加者はグーグル・サーチ・コンソールのウィジェットを通じて収益を確認できるが、グーグルは支払いの算定方法を明らかにしていない。報告された支払額は、数カ月で1000ドル未満のパブリッシャーがある一方、アニメ・ゲームに特化した少なくとも1社は年間100万ドルを超えた。数カ月で5万〜6万ドルを受け取った参加者もいる。多くの参加者にとって、支払額は広告収入の0.1%未満にとどまる。今回の試験は、検索結果に合成した回答を直接表示する「AI Overviews」に伴い、検索サイトからの送客が減少したことを受けたものである。EUやオーストラリアなどの規制当局が同様の支払いを求める可能性を検討するなか、グーグルにパブリッシャーへの補償を迫る圧力が強まっていることも反映している。オープンAIが大手パブリッシャーと結んだ直接のライセンス契約は、参加者がより透明で収益性の高いモデルとみなす競合案となっている。今回の取り組みは、検索サイトからのトラフィックが十分な対価になるというグーグルの長年の立場からの転換も示す。同社はこの立場を巡り、パブリッシャーから苦情や訴訟を受けている。