カナダのマーク・カーニー首相は、傘下のステルコがオンタリオ州ハミルトン工場で最大500人に及ぶ人員削減を発表したことを受け、クリーブランド・クリフスに対して法的措置を取る可能性を示した。ステルコは冷間圧延・めっき部門を無期限に停止し、生産をオンタリオ州ナンティコークのレーク・エリー・ワークスに移すと発表した。一方、クリーブランド・クリフスは、カナダ全体の鋼材生産量は変わらず、影響を受ける従業員の多くは他部門で受け入れると説明した。同社は今回の措置の一因として米国の関税を挙げ、冷延鋼板と亜鉛めっき鋼板の需要が、第2四半期に2024年の四半期平均比で約25%減少し、カナダでは10%減少したと述べた。カーニー氏は、クリーブランド・クリフスのロウレンコ・ゴンサルベス最高経営責任者(CEO)がトランプ大統領による50%の鉄鋼関税を支持したことを批判し、連邦政府は雇用維持に向けた財政支援を申し出たと明らかにした。カナダ政府は2024年10月、5年間の雇用維持を法的拘束力のある条件として、クリーブランド・クリフスによるステルコの34億カナダドル(24億ドル)の買収を承認した。