アジア株は木曜日、予想を下回る米インフレ指標を受け、10月28日の米連邦準備制度による利上げ観測が後退するなか、方向感に乏しい展開となった。米国債利回りの高止まりや原油高、米・イラン和平協議の停滞も続き、リスク選好を圧迫した。CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のFedWatchツールによると、市場が織り込む10月利上げ確率は38%と、前日の50%から低下した。MSCIの日本を除くアジア太平洋株指数は0.2%下落し、韓国のKOSPIも0.14%下落した。一方、日本の日経平均株価は半導体株の上昇を受け、1%超上昇した。AI半導体メーカーのマイクロンが好決算を発表したものの、メモリー不足がどの程度続くのかを投資家が疑問視し、相場全体のセンチメント改善にはつながらなかった。前日の米国市場では、ナスダックが0.24%上昇した一方、ダウ工業株30種平均は0.86%下落し、S&P500種株価指数も0.25%下落した。その後、ナスダックとS&P500の先物は約0.3%上昇した。米10年国債利回りは5.306%に達し、2007年6月半ば以来の高水準となった。ブレント原油は9月に14%超上昇した後、1バレル=98.15ドルで推移した。