オーストラリア最大手のプライベートクレジット会社の1社であるMetrics Credit Partnersは、3つの上場ファンドに資金を供給する非上場ファンドの解約を一時停止し、監査済み財務報告書の提出を延期した。約400億豪ドル(280億ドル)を運用する同社は、非上場の商業用不動産エクイティ投資の公正価値算定などの前提に異議を唱えた監査法人KPMGが、9月30日の提出期限までに通期決算を承認しないと明らかにした。3つのファンドは資産の評価損計上を受け、月曜日から証券取引所で取引停止となっており、監査済み報告書が提出されるまで停止が続く。今回の措置は、オーストラリアの企業規制当局がプライベートクレジット業界について、非現実的な評価やガバナンスの弱さを警告した後に取られた。同警告は、約40の貸し手に30億豪ドルの債務を抱えていた不動産開発会社Bathla Groupが8月に経営管理手続きに入ったことを受けたものだった。急速に拡大するオーストラリアのプライベートクレジット市場は、金利上昇や住宅税制の変更で弱含む不動産セクターへのエクスポージャーが大きい。