Pendle Financeは2026年9月30日、Paxosが発行するステーブルコインUSDGの固定利回り市場をロビンフッド・チェーン上で立ち上げた。満期は2027年3月に設定されている。この商品では、短期米国債を裏付けとする資産について、あらかじめ定めたリターンを確保できる。ロビンフッドの「Earn」で提供されるMorphoの貸し出しボールトでは、市場環境に応じて変動する利回りが従来提供され、年間利回りはおおむね7%だった。今回の仕組みは、利回りを生む資産を元本トークンと将来利回りトークンに分割する「利回りトークン化」によって実現する。利回りトークンを前もって購入すれば、購入時の市場価格で決まる利率に基づき、満期までリターンを固定できる。USDGは、短期米国債を含む米ドル準備資産によって1対1で裏付けられており、その利回りは短期米国債から得られる収益に由来する。Pendleによるロビンフッド・チェーンへの展開は2026年9月4日に始まり、同チェーンが2026年7月1日に稼働してから約2カ月後だった。USDG市場は、同エコシステムにおけるPendle初の完全固定利回り商品である。USDGは、ロビンフッドやクラーケンなど主要参加者が加わるグローバル・ダラーネットワークの一部であり、準備資産から得られる利回りの一部を加盟パートナーと共有している。今回の商品は、ロビンフッドの「Earn」やMorphoのボールトが単独では提供していない固定収益の選択肢を加える。規制対象の裏付け資産、透明性の高い米国債連動利回り、明確な満期を備えることで、DeFi(分散型金融)の機関投資家による採用を巡る複数の懸念に対応する。2027年3月の満期は、立ち上げからおおむね6カ月後に当たる。今後設定される満期と利率は、ロビンフッド・チェーンでこの仕組みへの需要を見極める材料となる。