ドイツ銀行とJPモルガン、ノルネットの評価で見解分かれる 目標株価360・401クローナ

  • ドイツ銀行とJPモルガンはノルネットのカバレッジを開始し、投資判断はそれぞれ「ホールド」と「オーバーウエート」とした。
  • 両行の目標株価はそれぞれ360スウェーデンクローナと401スウェーデンクローナだった。
  • ノルネットの2026年6月末時点の顧客数は250万人、貯蓄資産は1兆3740億スウェーデンクローナだった。

ドイツ銀行はノルネットの投資判断を「ホールド」、目標株価を360スウェーデンクローナとしてカバレッジを開始した。一方、JPモルガンは「オーバーウエート」、目標株価401スウェーデンクローナで調査を開始し、ノルネットの成長が現在の株価評価を正当化するかを巡る見方の違いが浮き彫りになった。ドイツ銀行によると、株価は2027年の予想利益の約20倍で取引されており、ノルネットを除く同業他社平均をおよそ30%上回る。同行は、予想される事業拡大の多くがすでに株価に織り込まれていると指摘した。目標株価は、2027年の1株利益17スウェーデンクローナに対して約22倍の評価を示す。同行は2025年から2028年にかけて、1株利益が年率約15%で成長すると予想している。また、ノルネットの2025年の営業利益率76%、自己資本利益率42%は、同業他社の中で最も高いと強調した。アバンザの営業利益率は62%、自己資本利益率は39%で、ドイツ銀行は同社を「買い」、目標株価を440スウェーデンクローナとした。JPモルガンは、2027~2028年の証券仲介手数料、ファンド手数料、純金利収益の予想を引き上げた。これにより、純利益予想は会社集計コンセンサスを約8~9%上回る水準となった。同行は2027年と2028年に顧客数が2桁台の伸びを示し、アバンザがスウェーデンでノルネットの約4倍の顧客を新たに獲得しているにもかかわらず、同国での成長率は加速すると予想している。JPモルガンは2026年から2030年にかけて、1株利益が年率約14%で成長すると予測する。若い北欧の投資家が自国市場への偏重を弱めることで、クロスボーダー取引と関連する為替手数料が増加することが成長を支えるとみている。目標株価401スウェーデンクローナは、ディスカウントキャッシュフロー法による評価446スウェーデンクローナと、合算評価法による評価355スウェーデンクローナを組み合わせたものだ。同行はアバンザの投資判断を「ニュートラル」、目標株価を408スウェーデンクローナとし、成長の鈍化を理由に挙げた。両行はノルネットの第3四半期の見通しでも見解が分かれている。ドイツ銀行は、取引関連純利益が6億6700万スウェーデンクローナとなり、第2四半期から10%減少すると予想している。市場が落ち着き、新規株式公開が減少したことで、7月と8月に取引が鈍化したためだ。それでも純利益は前年同期比29%増の9億2700万スウェーデンクローナとなり、コンセンサスを1~2%上回ると見込む。JPモルガンは取引収入を7億1200万スウェーデンクローナ、純利益を9億4700万スウェーデンクローナと予想し、純利益はコンセンサスを約4%上回るとみている。ドイツ銀行は、ノルネットが2026年下半期に計画するドイツ進出に長期的な成長余地があるとみている。ただ、実行リスクが高く、短期的に業績への重要な寄与はないと予想する。JPモルガンは、マクロ経済環境の悪化、競争激化、金利低下を主要なリスクとして挙げた。ノルネットの顧客数は2026年6月末時点で約250万人、貯蓄資産は1兆3740億スウェーデンクローナだった。

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