OpenAIとシノプシスは、半導体設計業務向けに訓練し、シノプシスの電子設計自動化ツールを使えるようにしたAIモデル「GPT-Synopsys」を開発する複数年の提携を結んだ。契約に基づき、OpenAIはシノプシスに学習用サブスクリプション料を支払う一方、顧客が製品を利用した際には両社が収益を分配する。支払い額は、同モデルがチップ設計をどの程度改善したかに連動する。モデルは、コードに似た言語で回路を記述する作業から、シリコン上に数十億個のトランジスタを配置する作業まで支援することを想定しており、設計期間を短縮する可能性がある。シノプシスのサシーン・ガジCEOは、この製品は同社の既存事業を奪うのではなく補完するものだと述べた。また、モデルの出力は、物理的な正確性の確認と最終承認に向け、従来のシノプシス製ツールで検証されるという。シノプシスは2027会計年度の売上高成長率見通しを15%に引き上げた。アナリスト予想の11.19%を上回り、同社株は最大7%上昇した。今回の発表により、以前の記録で「GPT-Synopsys」が未確認のソーシャルメディア上の主張として扱われていたのとは異なり、OpenAIとシノプシスが直接提携していることが確認された。技術仕様、投入時期、価格、顧客による利用方法は明らかにされていない。シノプシスは別途、2023年11月15日に導入した「Synopsys.ai Copilot」を提供しており、AMD、マイクロソフト、エヌビディアとの他のAI関連の取り組みも発表している。OpenAIが別途進める半導体開発には、ブロードコムと共同で取り組む「Jalapeno」プロジェクトがある。