リジェネロンの実験薬トレボグルマブは、肥満患者を対象とした研究で、ノボ・ノルディスクのセマグルチドに伴う筋肉減少を50%抑えた。トレボグルマブは、筋肉減少との関連が指摘されるタンパク質、ミオスタチンを阻害する。研究では、75ミリグラムを追加投与した場合、磁気共鳴画像(MRI)スキャンによる太ももの測定に基づき、52週後に本来失われるはずだった筋肉の70%超が維持された。試験には18~65歳の成人約1000人が参加し、結果はミラノで開かれた欧州糖尿病学会(EASD)カンファレンスで発表された。26週時点の分析では、セマグルチド単独で除脂肪量が6.7%減少したのに対し、75ミリグラムのトレボグルマブ併用群では3.3%、25ミリグラム群では4.7%の減少にとどまった。リジェネロンによると、トレボグルマブ単独の安全性プロファイルはセマグルチドと同様で、予想外の副作用はなかった。ガレトスマブとの併用では除脂肪量をより多く維持したものの、筋けいれんなどの有害事象が増加した。トレボグルマブとガレトスマブを高用量で併用した参加者2人は、最初の26週間に死亡した。リジェネロンは3剤併用療法の開発を進めず、今後の研究に向けてトレボグルマブ75ミリグラムの週1回投与を選定した。今後の研究には、65歳超の患者を対象とする中期段階の試験も含まれる。