円は10月1日、1ドル=158.21円まで下落した。トレーダーが、10月30日までに日銀が利上げするとの織り込み確率を、前日の30%超から20%未満へ引き下げたためである。これにより、投資家が低コストで円を借り入れ、より利回りの高い資産を購入する円調達のキャリートレードの魅力が維持された。一方で、日銀が追加の金融引き締めに動くか、当局が円買い介入を実施すれば、相場が急反転するリスクも残った。日本の10年国債利回りは最近、1996年以来の高水準となる3.075%に達した。日銀が9月に政策金利を1.25%へ引き上げた後の動きである。円が急速に上昇すれば、レバレッジをかけた投資家がポジションの手じまいを迫られ、仮想通貨を含む流動性の高いリスク資産に影響が及ぶ可能性がある。2024年8月にキャリートレードの巻き戻しが起きた際には、仮想通貨市場全体の時価総額がほぼ18%減少し、ビットコインは約4万9000ドルまで下落した。