メタ・プラットフォームズは、個人向けAIエージェント「Muse」を幅広い利用者に無料で提供しており、アルファベットのサブスクリプション型「Spark」との競争を激化させている。これにより、アップルのApp Storeの収益モデルやGoogle検索に下押し圧力がかかる可能性がある。ニーダムのアナリスト、ローラ・マーティン氏は、App Storeの売上高がアップルの2026会計年度のサービス収入1230億ドルの40%を占めることを前提に、App Storeの売上高の20%が手数料ゼロの「Muse Connectors」に移行した場合、アップルは最大100億ドルの売上高と75億ドルのEBITDAを失う可能性があると試算した。JPモルガンは別途、買い物や旅行の手配をAIエージェントが担うことでGoogle検索が迂回される可能性を指摘し、第2四半期の検索・その他収入632億7000万ドルが影響を受ける恐れがあると警告した。「Muse」のダウンロード数は、最初の2週間で250万〜340万件、3週間後には500万件超に達したと推定されている。メタがアシスタントを「Muse」モデルを中心に再構築した後、日次利用も60%増加した。メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、無料アクセスを少額の取引手数料で収益化する計画を明らかにした。バンク・オブ・アメリカが「Muse」によってアップルのサブスクリプション収入最大100億ドルがリスクにさらされる可能性があると警告した後、アップル株は2026年9月29〜30日にかけておおむね2〜2.5%下落した。ただ、同行は「買い」判断と目標株価370ドルを維持した。アルファベット株は「Gemini 4 Argon」が10月1日に始動した後、1.43%下落した。投資家は、「Spark」の一般公開が見込まれるなか、AIエージェントが検索やアプリ経由の取引を減少させるかどうかを示す材料を待っている。