世界の農産物価格は、2022年3月以来最大の四半期上昇を記録した。ブルームバーグ農産物スポット指数は、9月までの3カ月間に13%上昇した。同指数は、大豆やコーヒーを含む主要農産物10品目を追跡する。価格上昇の背景には、ロシアとウクライナの戦闘激化、米国と欧州の悪天候、強いエルニーニョ、インドで過去10年で最も弱いモンスーンなどを受けた供給への不透明感があった。米中の農産物貿易も相場を支えた。中国は米国産大豆の購入を続け、両国の合意により米国産小麦とトウモロコシへの関税は引き下げられた一方、米国産大豆への追加関税は維持された。米農務省が9月30日に発表した、供給が潤沢になるとの見通しはシカゴの穀物先物を一時押し下げたが、第3四半期にはトウモロコシと小麦がそれぞれ15%上昇し、大豆も13%上昇した。上昇相場が続けば、食料価格を通じたインフレ圧力が強まり、中央銀行がインフレ目標を達成することが難しくなる可能性がある。