米国債利回りの低下がウォール街の回復を支える一方、原油高やドル高、財政・地政学リスクへの懸念を背景に、アジア株はまちまちとなり、世界の市場は不安定な展開が続いた。香港のハンセン指数は2.7%(667ポイント)下落し、2万3943となった。7月以来の安値である。日本の日経平均株価は約0.9%下落した。米10年国債利回りは一時5.34%に達し、2002年以来の高水準を付けた。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)のフィリップ・ジェファーソン副議長が忍耐強い対応を促したことを受け、5.25%近辺まで低下した。先物市場が織り込む10月の米利上げ確率は、1週間前の70%からおよそ25%に低下した。北海ブレント原油は1バレル=102ドルを上回る水準を維持し、ドル指数は17カ月ぶりの高水準となる102近辺で推移した。投資家は9月の米雇用統計を待っており、エコノミストは雇用者数が9万人増、失業率が4.1%、賃金上昇率が前年比3.2%になると予想している。企業決算も株価の急変を促し、アクセンチュアとマイクロンが上昇した一方、見通しが失望を招いたナイキは下落した。