ユーロは9月の下落を拡大し、17カ月ぶりの安値を付けた。米国債利回りの高止まりがドルを押し上げ、米国と欧州の金融環境の差が拡大したためである。EUR/USDは更新情報によって1.1242ドルから1.123ドル割れの間で推移し、9月の下落率は2%を超えた。一方、ドル指数は約0.6%上昇し、17カ月ぶりの高水準に近い102.00前後で取引された。10年物米国債利回りは5.342%に達し、2002年以来の高水準となった。市場では、10月の米連邦準備制度による利上げ予想確率が1週間前の70%から約25~28%へ大きく低下したにもかかわらず、利回りは上昇した。オプション市場ではユーロの弱気見通しが強まり、欧州債券市場では財政面の圧力が高まった。ユーロ圏の成長見通しも低調なままである。金曜日発表の米雇用統計は、90,000人の雇用増、失業率4.1%、賃金の前年比伸び率3.2%を示すと予想されており、ドルの次の方向を左右する可能性がある。