ベテランのビットコイン開発者であるピーター・トッド氏がMARA財団に加わり、MARAのマイニングプールへトランザクションを直接送信する非公開のトランザクション送信サービス「Slipstream」を率いることになった。同サービスは、ビットコインの公開P2Pリレーネットワークを経由せずに送信する。大規模なOrdinalsインスクリプションや、BitVM関連の実験で使われる形式など、標準的なリレーポリシーの対象外となり得るトランザクションを扱う。MARAはまた、「Slipstream」をビットコイン研究のインフラとしても位置付けており、量子耐性トランザクションや、ビットコインのソフトフォークを必要としないコベナントに似た提案手法「Binohash」などが含まれる。Coldcardのファームウェアの脆弱性への対応で、「Slipstream」は注目を集めた。非公開で送信することで、承認前のトランザクションデータの露出を抑えられるためだ。MARAによると、影響を受けたウォレットから同サービスを通じて移動したビットコインは1万BTCを超え、従来報じられていた9000BTC超から増加した。トッド氏は、Libre Relayで知られるほか、BIP 125の共著者であり、OpenTimestampsを開発した。寛容なリレーポリシーを提唱しており、「Slipstream」はビットコインの実験的な開発に向けた実証の場になり得ると述べている。HBOの2024年のドキュメンタリーでは、トッド氏がサトシ・ナカモトの候補として公に名指しされたが、本人は否定している。