Bull、欧州調達比率70%に スパコン部品でメモリーが課題

  • Bull、スーパーコンピューター部品の約70%を欧州から調達
  • アンジェ工場の生産量、月6ラックから12ラックに増加 2027年には24ラックの可能性
  • メモリー、欧州サプライヤーが存在しない主要部品として課題に

Bullのスーパーコンピューターに使われる部品の約70%を現在、欧州で調達している。5年前の20%~30%から上昇したと、エマニュエル・ルルー最高経営責任者(CEO)が述べた。ボード、インターコネクト、冷却装置、さらに増加しつつあるプロセッサーの比率を欧州域内で調達できる一方、メモリーが最大の空白となっている。現在はフランス政府が保有するBullは最近、アンジェ工場の生産能力を月6ラックから12ラックへ倍増させ、2027年までに24ラックへ引き上げる可能性がある。同社は欧州初のエクサスケール・スーパーコンピューター「JUPITER」を構築した。欧州連合(EU)は域内のAI計算能力を拡大するため、2027年までに約70億ユーロを投資する計画だ。欧州のプロセッサー開発には、Bullが出資するSiPearlのほか、VsoraやOpenchipが携わっているが、プロセッサーがスーパーコンピューターの価値に占める割合は約10%~20%にすぎない。AIシステムがDRAMや広帯域メモリーを大量に必要とするなか、メモリーは大きなコスト圧力となっている。Samsung、SKハイニックス、Micronの3社が世界のメモリーの90%超を生産しており、メモリーコストの上昇で、Nvidiaのサーバー価格は15%超押し上げられたものもある。AIインフラの構築全体はネットワーク、冷却、電力にも依存しており、いずれか1つの部品が不足すればシステムコストが上昇し、世界のAIインフラに必要な数兆ドルの資金調達への圧力が強まる。

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