カナダのマーク・カーニー首相は今月、トルコを訪問し、タイップ・エルドアン大統領と協議する計画である。実現すれば、カナダ首脳によるトルコへの初の二国間訪問となる。会談では、7月にアンカラで開かれたNATO首脳会議で開始された自由貿易交渉のほか、エネルギーや防衛分野の協力が議題となる可能性がある。両国の貿易相は今週、交渉を加速させることで合意した。今回の訪問は、8月に米政府との協議が決裂した後、カナダの貿易を米国以外にも多角化するカーニー氏の取り組みを前進させるものとなる。トルコは防衛産業、エネルギー、インフラ、鉱業部門向けの新たな市場と投資を求めている。一方、カナダは米国以外の経済圏との幅広い連携を進めている。今回の訪問計画は、西側諸国の政府がトルコの人権問題を以前ほど重視しなくなっている中で浮上した。エルドアン政権は、政治的反対勢力やLGBTQ+コミュニティーへの対応を巡り、なお批判を受けている。両国間の貿易は依然として限定的で、トルコがカナダの2025年のモノの貿易に占める割合は0.3%未満、金額は43億4000万カナダドル(30億5000万ドル)だった。米国との貿易額は1兆カナダドルに上る。