ドイツ経済は今年、約1%成長する可能性がある。ドイツ連邦銀行(Bundesbank)のヨアヒム・ナーゲル総裁が述べたもので、同行の最新予測のほぼ2倍に当たる。ナーゲル総裁は、堅調な輸出需要と、国防・インフラ・気候保護分野への追加支出を賄う政府の財政パッケージが、成長を押し上げる可能性があると説明した。世界3位の経済大国であるドイツは3年間ほぼ成長していない。一方、イラン戦争と高止まりするエネルギーコストが、産業の重しになると見込まれている。それでも生産は底堅く、景気は循環的な上昇局面にある。ただ、潜在成長率は低迷している。予想を上回るドイツの景気動向を受け、エコノミストはユーロ圏の成長率予測を引き上げている。ユーロ圏は今年、潜在成長率である1%を上回るか、少なくとも同水準の成長になるとみられている。景気の好調さはインフレ圧力を高めるリスクもある。物価上昇率は欧州中央銀行(ECB)の目標である2%のほぼ2倍に達しており、加速すれば、追加利上げを促す可能性がある。