米最高裁は10月5日、サンコア対ボルダー事件を審理する。都市、州、先住民部族など地方自治体が起こした約40件の気候責任訴訟の行方を左右する可能性がある。ボルダーは2018年、エクソンモービルとサンコア・エナジーが気候変動に故意に加担しながら、化石燃料の危険性を隠蔽または誤って伝えたとして提訴した。原告は、山火事や洪水などの異常気象に関連する数億ドルの損失について、賠償を求めている。両社は、この訴訟が温室効果ガス排出を規制し、エネルギー業界に破滅的な賠償責任を負わせようとする、認められない試みだと主張している。判事らは、大気浄化法がボルダーの州法に基づく請求に優先して適用されるか、憲法が請求を禁じているか、また裁判開始前に最高裁が介入できるかを検討する。両社が訴訟を連邦裁判所へ移送できず、コロラド州の裁判所でも棄却申し立てが退けられた後、この事件は最高裁に持ち込まれた。トランプ大統領の政権は、判事らにこの紛争を審理するよう促した。サミュエル・アリート判事は、石油・ガス株の保有を巡る批判を受けて審理から離脱した。このため、4対4の判断となり、全国的な先例を生むことなくコロラド州の決定が維持される可能性が残っている。