米連邦準備制度(FRB)が実施した2025年の「消費者金融調査」によると、2022年から2025年にかけた資産増加は高齢世帯と富裕世帯に集中した一方、若年世帯では大幅に減少し、債務返済の負担感が強まった。世帯主が75歳以上の世帯は純資産中央値が最も高く、約50万4000ドルだった。年間所得の中央値も24%増の6万7000ドルとなった。この年齢層の1800万世帯は、米国の全世帯の約13.4%を占める。世帯主が65~74歳の世帯では、この期間に資産が37%増加した。FRBの調査は、高齢世帯の資産増加について、退職資産の増加が一因だとしている。S&P500種株価指数は2022年末から2025年にかけて約78%上昇した。フィデリティ・インベストメンツも、第2四半期に残高が少なくとも100万ドルの401(k)口座が過去最多の76万9000口座に達したと報告した。若年世帯は後れを取った。世帯主が35歳未満の世帯では、純資産中央値が23%減の3万3000ドルとなった。主因は、事業持ち分の増加が弱かったことだ。今回の記録では、最富裕層10%の純資産中央値を360万ドル、前年比31%増としている。一方、記録の旧版では19%増の494万ドルと報告されており、提供された数値には食い違いがある。全体では、既存の記録によると、インフレ調整後の世帯所得中央値は7%増の8万2200ドル、純資産中央値は2%増の21万5900ドルとなった。金融面のストレスも悪化した。2025年には世帯の約20%が債務返済を滞らせており、2022年から7ポイント上昇した。また、12世帯に1世帯程度が、所得の少なくとも40%を債務返済に充てていた。FRBは、金融上の債務を滞納する世帯の割合が、2010年の調査以降で最も高くなったと説明した。