人工知能(AI)によって、アンソロピックが想定する最も積極的な導入シナリオでは、米国の国内総生産(GDP)が2030年までに44.4兆ドルに達する可能性がある。共同創業者のジャック・クラーク氏が、バンコクで開かれた国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会で述べた。同社のモデルでは、AI導入が控えめな場合は34.1兆ドル、大規模な場合は36.3兆ドルとなる。いずれも2025年の実質ドルベースで算出している。クラーク氏は、最も楽観的な結果を実現するには、ソフトウエアで労働者を単に置き換えるのではなく、AIによる科学の進歩や新製品、新産業が必要になると述べた。また、自動化による恩恵が均等に分配されない可能性があると警告し、国際協力の強化と強制力のある安全策を求めた。今回の予測は、GPUやデータセンター、電力インフラへの巨額投資が十分な収益を生み出すのか投資家が疑問視するなかで示された。最近のテクノロジー関連ファンドからの資金流出や、米半導体株の急落も背景にある。アンソロピックは別途、新規株式公開(IPO)の可能性に備えている。一方、投資家による企業価値の評価は、報道によると2兆ドルから約1.5兆ドルに変化している。