欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁は2027年2月7日に退任する。8年の任期満了を約9カ月前に控えた時期となる。退任を受け、ジェミニ共同創業者のタイラー・ウィンクルボス氏は、ビットコインに長年反対し、仮想通貨規制の強化を求めてきたラガルド氏の姿勢を改めて批判した。ラガルド氏はビットコインを極めて投機的だと表現し、暗号資産には裏付けとなる価値がないと警告してきたほか、欧州中央銀行の準備資産にビットコインを加えることにも反対していた。欧州理事会のアントニオ・コスタ議長は後任選びの手続きが直ちに始まると述べ、ECB理事会メンバーのピエロ・チポローネ氏は、デジタルユーロの試験運用を2027年に予定していると明らかにした。ただし、本格導入には法整備が必要となる。今回の退任時期により、欧州連合(EU)首脳は4月のフランス大統領選前に後任を選ぶ時間を確保できる一方、選考過程は政治的影響を巡る監視を受ける可能性がある。市場は概して動揺していないようで、ゴールドマン・サックスのサイモン・ダングール氏は、新総裁の下でもECBの運営姿勢はおそらく大きく変わらないとの見方を示した。