SCORが発表した2026年7~9月期の株主帰属純利益は2億600万ユーロとなり、前年同期比4.8%減少したものの、同社が集計した市場予想の1億7600万ユーロを上回った。自然災害による保険金請求の増加と追加の準備金積み増しが損害保険部門の業績を圧迫し、投資収益の改善と生命・医療保険部門の業績向上を打ち消した。P&C保険収益は為替一定ベースで2.3%増の18億7600万ユーロとなったが、保険サービス利益は15%減の2億1600万ユーロ、コンバインドレシオは84.1%に悪化した。四半期の自然災害損害率は9.1%、9カ月累計では5.4%となり、SCORの予算枠である10%以内に収まった。生命・医療保険収益は為替一定ベースで2.3%減の18億8100万ユーロとなった一方、保険サービス利益は21.3%増の1億1900万ユーロとなった。予想の範囲内だった1200万ユーロのプラスの経験差異が寄与した。グループ営業利益は2.5%増の3億2100万ユーロ、保険収益合計は1.2%増の37億6000万ユーロとなった。9カ月累計の純利益は6.1%減の6億300万ユーロ、調整後純利益は6億1500万ユーロだった。投資収益も改善し、経常収益利回りは4.1%に上昇、運用資産全体の利回りは3.7%に達した。年率換算の株主資本利益率(ROE)は18.9%で、自社株オプションの時価評価の影響を除くと19.3%だった。9月30日時点のグループ経済価値は89億ユーロに達し、推定ソルベンシー比率は6ポイント上昇して221%となった。ティエリー・レジェ最高経営責任者(CEO)は、強化されたバランスシートが、Forward 2026戦略の最終段階に近づくSCORを支えるとの見方を示した。同社は12月3日に投資家説明会を開き、次期戦略計画を発表する予定である。