イタリア国家統計局(Istat)の速報値によると、イタリアの10月の年間インフレ率は9月の4.2%から5.4%に上昇し、エコノミスト予想の4.6%を上回った。ユーロ圏基準の調和消費者物価指数(HICP)上昇率は5.6%となり、消費者物価は前月比0.9%、月次HICP上昇率は1.2%上昇した。エネルギー価格は前年比31.4%上昇し、規制料金は59.5%上昇した。インフレは購入頻度の高い財、未加工食品、輸送サービスにも広がった。コアインフレ率は2%に上昇した。イタリア経済は第3四半期に停滞し、0.6%成長したスペインと対照を成した。一方、フランス経済は0.1%縮小した。スペインのインフレ率は4.9%で横ばいとなり、フランスは3.4%に加速、ドイツは一時的な燃料税引き下げを受けて2.8%に低下した。各国のデータが示すばらつきは、欧州中央銀行(ECB)への圧力が再び強まっていることを示している。ECBは預金金利を2.5%に据え置いており、12月に再び利上げするかどうかを検討している。ユーロスタットは来週、ユーロ圏の速報値を公表する予定である。2月に予定されるクリスティーヌ・ラガルド総裁の退任も、政策移行期の市場変動を強める可能性がある。