韓国の造船大手HD Hyundai傘下でロボティクスソリューションを手掛けるHD Hyundai Roboticsは、産業現場向けのフィジカルAIソリューション開発でPalantir Technologiesと提携した。今回の協業では、PalantirのAIプラットフォームに、ロボットプログラムの分析・シミュレーション機能とエンジニアの専門知識を組み合わせる。AIエージェントが既存のロボットプログラムを分析して改善案を提示し、エンジニアが実務経験を基に内容を調整する。HD Hyundai Roboticsによると、8月にAIエージェントを導入して以降、作業完了までの平均所要日数は21.5日から7.9日に短縮された。両社はプログラミングコストを半分超削減することも目指している。HD Hyundai Roboticsのアン・ソンファン最高技術責任者(CTO)は、AIによる競争力の強化と企業データ・事業情報の保護をテーマとしたPalantirの「Sovereignty Bootcamp」にニューヨークで参加し、同社のフィジカルAI戦略とPalantirとの協業について説明した。この提携は、現場の業務を変革するとともに、産業現場の監督におけるエンジニアの役割を拡大することを目的としている。HD Hyundai Roboticsは、現場エンジニアをオンサイトのソリューション専門家として育成する計画である。また両社は、プロジェクトの優先順位を決め、測定可能な成果が見込める用途を特定するため、上級幹部による運営委員会を定期的に開催する方針である。Palantirのライアン・テイラー最高収益責任者(CRO)は、両社が短期的に測定可能な効果を生み出せる取り組みから協業を始めたと説明した。今後はHD Hyundai RoboticsのロボットをPalantirのAIプラットフォームに接続し、新たな事業機会を支援する計画だという。