ゴールドマン・サックスは、12月のブレント原油価格予想を1バレル当たり90ドルから105ドルに、2027年の平均予想を80ドルから88ドルに引き上げた。中東の供給を巡る不確実性の高まりと、ロシア・ウクライナ戦争に関連する供給混乱を理由に挙げた。また、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の予想も、12月について73ドルから94ドルに、2027年について78ドルに引き上げた。ゴールドマンの2027年の基本シナリオには、供給混乱の時期と場所を予測することが難しいため、世界全体で日量100万バレルの供給途絶が織り込まれている。アナリストのダーン・ストライベン氏とユリア・ジェストコワ・グリグスビー氏は、投資家が米中間選挙後に軍事衝突が激化する可能性を見極める中、原油市場には相当な地政学的リスクプレミアムが残ると指摘した。中東の供給が戦前の水準に近づいていたにもかかわらず、ブレントは10月に14%上昇し、6カ月ぶりの高値を付けた。モルガン・スタンレーとオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)も、年末のブレント予想を1バレル当たり約105ドルに引き上げた。一方、ブレント先物は当日、110ドル前後で取引された。