経済産業省の監督下にある政府系ファンド、産業革新投資機構(JIC)は、半導体材料メーカーのJSRを三井化学に売却する計画である。取引額は1.3兆円(82億ドル)を超える可能性がある。事情に詳しい2人によると、早ければ今月中にも決定する可能性がある。JICは半導体材料業界の再編を促すため、2年前にJSRを約9000億円で買収したが、現在は人工知能(AI)投資ブームを背景に、半導体関連企業のバリュエーション上昇を活用しようとしている。JSRは、半導体ウエハーに回路パターンを転写するフォトレジストの大手メーカーである。報道を受け、三井化学株は13%下落した。取引が実現すれば日本の化学業界で最大級の買収案件となる可能性があり、投資家が必要な資金調達に注目したためである。三井化学の6月末時点の現金・現金同等物は2178億円、有利子負債は8764億円、負債資本比率は0.75だった。