アルファベットがコスト増を抑えながら人工知能(AI)への大規模投資を続けるなか、グーグルは6月、カナダ、フランス、ドイツ、日本、スイスの一部従業員を対象に希望退職パッケージの提示を始めた。グーグル・クラウドやディープマインドを含む中核AI・クラウド部門は制度の対象外で、グーグルは何人が提案を受け入れたかを明らかにしていない。主要なエンジニアリング拠点で約5000人を雇用するスイスでは、対象従業員に勤続1年につき1カ月分の給与を提示し、上限は12カ月分とした。提案は6月半ばに提示され、回答期限は7月半ばで、8月に最初の退職者が出始めた。それでもアルファベットの従業員数は9月末時点で20万4757人に増加し、6カ月前を約1万人上回った。増加の一因は、ウィズの買収である。グーグルは第3四半期に514億ドルの設備投資を計上し、その大半をAI関連インフラに充てた。同社は2025年に米国と英国でも同様の希望退職策を実施しており、マイクロソフトなど大手テクノロジー企業も類似の制度を導入している。今後の対象国拡大と、アルファベットの従業員数の推移が引き続き注目点となる。