世界の中央銀行は、積極的な利上げが相次いだ9月の後、10月は大半が政策金利を据え置いた。ただ、政策当局者やアナリストは、インフレが根強く、利上げ局面が必ずしも終了したわけではないと示唆した。最も取引量の多い10通貨を管轄する中銀では、カナダ中銀だけが利上げし、米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、ニュージーランド、日銀は据え置いた。G10中銀は今年、14回の利上げで計350ベーシスポイント引き締めた一方、利下げはなかった。今回の見送りは、G10中銀6行が9月に計150ベーシスポイント利上げした後に実施された。9月の利上げ幅は、2023年6月以来で最大の月間引き締めとなった。9月と10月には北海ブレント原油先物がともに2桁上昇し、原油価格の上昇がインフレ再燃への懸念を強めた。新興国市場でも政策変更のペースは鈍化した。フィリピンとインドは計75ベーシスポイント利上げし、10行は金利を据え置いた。トルコは8カ月ぶりに利下げに転じ、100ベーシスポイント引き下げた。ロイターが追跡する18の新興国では、年初来の利上げ幅が16回の利上げで計675ベーシスポイントとなる一方、利下げ幅は25回で計850ベーシスポイントに達した。