SNEリサーチによると、世界のリチウムイオン電池エネルギー貯蔵システム(ESS)の出荷量は、今年1〜9月に779.9GWhとなり、前年同期の451.5GWhから73%増加した。第3四半期の出荷量は過去最高の286.8GWhで、前年同期比58%増、前四半期比7%増となった。人工知能(AI)データセンターの拡大に伴う電力需要の増加が、市場の成長を支えた。LGエナジーソリューションとサムスンSDIの北米での合計シェアは、現地生産能力を追い風に20.9%となり、前年の13.4%から上昇した。米国の関税引き上げや中国製電池を巡るサプライチェーン規制が強まるなか、現地生産が寄与した。LGエナジーソリューションの世界出荷量は355%増の22.1GWh、北米出荷量は431%増の18.4GWhとなった。サムスンSDIは世界で12.0GWhを出荷し、AIデータセンター向け出荷量を68%増の2.8GWhに拡大した。一方、北米市場の成長が市場全体を下回ったため、同社の北米シェアは5.8%に低下した。中国は313.1GWhで国別最大市場の座を維持したが、世界全体に占めるシェアは48.9%から40.1%に低下した。メーカー別ではCATLが198.3GWh、世界シェア25.4%で首位となり、HithiumとEVEが続いた。系統用ESSは575.9GWhで、全出荷量の73.8%を占めた。3つの主要セグメントでは、住宅用ESSの伸びが最も大きかった。SNEリサーチは、現地生産電池やデータセンター向けプロジェクトの出荷への寄与が高まることで、韓国メーカーはさらに地位を強化する可能性があると指摘した。