フードテクノロジー企業のワンダーは、フードホールや買収、自動化、新たなレストラン業態を通じてデリバリー以外にも事業を広げるなか、米国での新規株式公開(IPO)を非公開で申請した。起業家のマーク・ロア氏が2018年に創業したニューヨーク拠点の同社は、複数のレストランブランドの料理を1つのプラットフォームで提供し、調理に加えて配送、持ち帰り、店内飲食のサービスも手掛けている。今回のIPOで予定する株式数や価格帯は明らかにしていない。ワンダーは7月、アクセル、GV、アライアンス・バーンスタイン、ARKインベストの出資を受け、評価額約90億ドルで6億5000万ドル超を調達した。同社は2027年末までにテキサス州で100拠点超を開設する計画を掲げ、ブルー・エプロン、グラブハブ、テイストメイド、スパイスを買収したほか、AIを使ってレストランブランドやメニューを開発する「ワンダー・クリエイト」プラットフォームを展開している。また、ドアダッシュと4億2500万ドル規模の提携を結び、450校の大学・短大やその他の拠点でキャンパス向け食事サービスを拡大する。別途、ジップラインを通じて2027年1月にテキサス州でドローン配送を開始する計画もある。今回の上場で、ワンダーはドアダッシュやウーバーイーツとの競争に加え、上場企業が直面する経営、規制、市場の課題にもさらされることになる。