コンセンシス傘下でMetaMaskに統合された埋め込みウォレットプロバイダーのWeb3Authは、重大なセキュリティー問題を特定した後、2026年11月6日21時13分(UTC)ごろにサービスを一時停止した。同社はMetaMaskユーザーが影響を受けた証拠はないとしたが、Keplr Walletなど第三者の統合サービスに影響が及んだ。Keplrは不正な取引を報告し、11月7日にGoogleとAppleのログイン機能を無効にした。ソーシャルログインに依存していたKeplrユーザーの約20%が影響を受けた可能性がある一方、リカバリーフレーズやハードウェアウォレットを使うアカウントは今回の問題の対象外である。オンチェーン追跡では、4万超のコスモスアドレスと約7600のインジェクティブアドレスから、合計約600万ドルが流出したことが示された。Bitqueryは当初、8つの送金先に計601万ドルが流出し、7つの関連チェーンで4万4041のウォレットが被害を受け、被害を受けた可能性のあるユーザーは約4万4700人に上ると推定した。個別の最大損失額は約32万5000ドルだった。Web3Authはこの損失推定に異議を唱え、一部の送金先はホワイトハットによる送金に使われた復旧用ウォレットだと特定したため、当初の数値は確認済みの盗難総額を示すものではない。Trust Wallet、通常のMetaMaskアカウント、ソーシャルログインを使っていないKeplrアカウントは影響を受けなかったと報告されている。両社はいずれも、最終的な照合結果、技術的な根本原因の報告書、正式な返還手続きを公表しておらず、ステーキング中およびロックされた資産の扱いも未解決のままである。