
香港が新たな規制枠組みを施行する中、中銀香港がステーブルコインの発行者ライセンス申請を準備しているとの報道。世界市場の拡大を背景に、機関や投資家の関心が高まっている。
中銀香港の株価は、香港の新たな規制制度の下でステーブルコイン発行者ライセンスを申請する準備を進めているとの報道を受け、6.7%高のHKD 37.58となった。香港金融管理局(HKMA)は8月1日に申請受け付けを開始し、スタンダード・チャータード、JD.com、アント・グループ、サークルなど40社超が関心を示している。アニモカ・ブランズはスタンダード・チャータード香港およびHKTと合弁事業を組成し、ライセンス取得を目指すと発表した。香港のステーブルコイン法案は、準備資産の管理、マネロン対策、適格性審査など厳格なコンプライアンス措置を義務付ける。規制当局は、発行されるライセンスは限定的であり、関心表明は認可を保証しないと警告した。同条例は、$261 billionの世界ステーブルコイン市場の中で香港を中核拠点とする狙いだ。一方、香港では7月にステーブルコイン関連の事業向けに$1.5 billionが調達され、証券先物委員会(SFC)は世界で$3 billionのハッキング流出を受けて仮想通貨のカストディ規則を強化した。アナリストは、この枠組みがHKD建てやCNY建てのステーブルコイン採用を促し、アジアの決済におけるUSD優位に挑戦し得ると指摘する。