英FCA、仮想通貨事業者対象のマネーロンダリング対策規制強化案を公表

英FCA、仮想通貨事業者対象のマネーロンダリング対策規制強化案を公表

金融行動監視機構(FCA)によれば、この協議は仮想通貨企業に対し基準を設定し、従来の金融規制との整合を図りつつ、イノベーション、消費者保護、市場の健全性のバランスを取ることを目的としている。

ファクトチェック
英国の金融行動監視機構(FCA)や複数の法律・規制分析企業など、複数の信頼できる情報源によれば、英国政府(特に財務省)は暗号資産に関する新たでより包括的な規制制度を創設する提案を行っている。この提案は、2020年から施行されている既存のマネーロンダリング防止(AML)規制を基盤とし、これを改正するものであり、暗号資産関連事業者を明確に対象として監督体制の強化を狙っている。
要約

英国金融行動監視機構(FCA)は、仮想通貨事業者に対する最低基準を定める協議を開始した。これは金融勧誘や金融犯罪対策にとどまらず、ステーブルコイン発行、暗号資産の保管、取引プラットフォーム運営、ステーキングなどの活動まで監督範囲を拡大するもの。提案には、業務のレジリエンス確保、金融犯罪対策システム、苦情処理の要件が含まれる。規制は比例原則で設計され、経営陣管理や外部委託には軽めの要件を課す一方、サイバー攻撃など業界特有のリスクには厳格な基準を適用する方針。今回の協議は、仮想通貨を金融サービス市場法(FSMA)の枠組みに組み込む4月の財務省草案に基づく。なお、イングランド銀行が個人のステーブルコイン保有上限を£10,000〜£20,000、企業を£10百万とする提案は、Coinbaseなど業界から批判を受けている。

用語解説
  • ステーブルコイン: 法定通貨などの準備資産に連動させることで価値の安定を図った種類の仮想通貨。
  • 金融サービス市場法(FSMA): 英国における金融規制の枠組みを定める法律で、仮想通貨事業をこの法律の下に組み込む提案がなされている。