米インフレと利下げ観測、ECB決定が今週の金融市場を主導

穏やかなインフレ指標や失業保険申請増加、消費者信頼感の低下を受け9月の米連邦準備制度による利下げ観測が高まり、市場はパウエル議長会見と経済見通し改定に注目している。

要約

CPIおよびPPIで示された穏やかなインフレに加え、新規失業保険申請件数の急増が、米連邦準備制度が9月の会合で25ベーシスポイントの利下げを実施するとの観測を強めている。米消費者信頼感は5月以来の低水準に落ち込み、長期インフレ予想は2カ月連続で上昇した。利下げ自体への市場の反応は限定的とみられ、注目はジェローム・パウエル議長の記者会見やドットチャートを含む経済見通し改定に移っている。今週はこのほか、カナダ銀行、イングランド銀行、日本銀行の政策金利決定も予定されている。

用語解説
  • CPI(消費者物価指数): 都市部の消費者が購入する財やサービスの価格の平均的な変化を時系列で測定する主要な経済指標。
  • PPI(生産者物価指数): 国内生産者が受け取る販売価格の平均的な変化を時系列で測定する経済指標。
  • ベーシスポイント: 金利やその他の比率を測る金融上の単位で、1ベーシスポイントは1%の100分の1に相当する。