イングランド銀行、個人と企業のステーブルコイン保有上限を提案

英国仮想通貨業界団体は、イングランド銀行が提案するステーブルコイン保有上限に反発し、これが金融イノベーションやデジタル資産分野における英国の競争力を損なう可能性があると警告している。

ファクトチェック
2023年11月にイングランド銀行が発表した討議文書を含む複数の証拠において、同行がシステム的ステーブルコインに対して「保有上限」の導入を「提案」していることが明確に記されている。UK Financeなどの業界団体からの回答やフィナンシャル・タイムズの報道も、これらの提案が存在し議論されていることを裏付けている。提示された証拠には「小売(retail)」という用語が用いられており、これは個人に適用される上限であることを示している。また、規制がシステム的性格を持つことから、企業を含む広範な適用が想定されていることがうかがえる。
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要約

仮想通貨業界団体は、イングランド銀行に対しステーブルコインの保有上限計画を撤回するよう求めている。こうした制限は英国の貯蓄者や経済、そして世界のデジタル資産市場における同国の地位を損なう可能性があると主張する。イングランド銀行は個人について£10,000〜£20,000、法人については£1,000万の上限を提案し、金融安定性や銀行からの預金流出リスクを懸念している。だがCoinbaseなどの業界関係者は、こうした上限はイノベーションの妨げとなり資本を海外流出させるとし、米国やEUがより柔軟な方針を採用していることを指摘している。

用語解説
  • ステーブルコイン: 法定通貨や商品などの安定した資産に連動させ、価格変動を最小限に抑えることを目的とした仮想通貨の一種。
  • イングランド銀行: 英国の中央銀行で、金融政策や金融安定、銀行システムの監督を担う。