
イスラエルはイラン革命防衛隊(IRGC)に関連する187の仮想通貨アドレスを特定し、テザーが39件を凍結 国際的な制裁対象組織への違法ステーブルコイン流通抑制の一環
イスラエル国家テロ資金対策局(NBCTF)は、イラン革命防衛隊(IRGC)に関連するとされる187の仮想通貨アドレスを特定し、これらが合計15億ドル相当のテザー(USDT)を受け取っていたと発表した。ブロックチェーン分析企業エリプティックによると、これらのウォレットの一部は取引所や複数顧客が利用するサービスのもので、必ずしもIRGCが直接管理しているとは限らないという。テザーは39のアドレスを凍結し、約150万ドルのUSDT送金を阻止した。米司法省は最近、IRGCのドローン開発を支援していたとされるイラン人から約60万ドルのUSDTを押収。米財務省は2024年12月、イエメンのフーシ派に関与する仲介者を通じて3億ドル超のステーブルコインを移動していたウォレットに制裁を科した。また2025年6月には、親イスラエル系ハッカー集団「Gonjeshke Darande(捕食するスズメ)」がイランの暗号資産取引所Nobitexをハッキングし9000万ドルを奪取。エリプティックなどは、Nobitexがランサムウェア活動を含むIRGC関連事業に関与していたと指摘している。ハッカーらは奪取資金を反IRGCメッセージ入りのウォレットで破棄し、Nobitexのソースコードも流出させた。これらの動きは、イランによる国際制裁回避目的の仮想通貨利用を断つため、各国政府、テザーのような企業、独立系組織による対応が一層強化されていることを示している。