
ヌーバンクはステーブルコインを活用したクレジットカード決済の実証実験を準備中で、インフレや規制変化の中で広がるラテンアメリカのドル連動型トークン採用を浮き彫りにしている。
ラテンアメリカ最大のデジタル銀行ヌーバンクは、ドル連動型ステーブルコインを用いたクレジットカード取引の実証を開始する。副会長ロベルト・カンポス・ネトはMeridian 2025イベントで発表した。1億人以上の顧客を抱えるヌーバンクは、2025年初頭にカルダノ、コスモス、Near Protocol、アルゴランドなどのアルトコインを追加し、仮想通貨サービスを拡大してきた。地域ではステーブルコインの採用が急増しており、ブラジル中央銀行は国内の仮想通貨取引の90%がステーブルコインと関連していると推計。アルゼンチンでは2024年にインフレ率が3桁に達する中、購入の7割超がステーブルコインで行われた。ベネズエラでも1万ドル未満の取引の約半分がUSDTなどのステーブルコインで決済されている。ボリビアは2024年に仮想通貨禁止を解除し、ビットコインとステーブルコイン決済を支援する方針へ転換した。世界的にもステーブルコインへの関心は高まり、米国では大統領署名によりGENIUS法が成立しドルの優位を強化、財務省は市場規模が2028年に2兆ドルへ拡大すると予測。MoneyGramやWestern Unionなどもステーブルコイン対応を進めている。