BNYメロン、トークン化預金とブロックチェーン決済ソリューションを模索

BNYメロン、トークン化預金とブロックチェーン決済ソリューションを模索

ブルームバーグによると、BNYメロンはブロックチェーン技術を活用したトークン化預金を試験運用し、国際決済の効率化と決済時間の短縮を図っている。同行はJPモルガンなど他の大手銀行とともにブロックチェーンの革新導入を進めている。

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ファクトチェック
証拠はこの主張を強く裏付けている。BNYメロンのグローバル・ヘッド・オブ・デジタルアセットであるキャロライン・バトラー氏の証言では、「トークン化された預金」や「ブロックチェーン技術」が決済手段となり得る「ペイメントレール」として直接言及されており(出典1、7、9、12)、積極的な検討を示している。さらに、トークン化ファンドに関するBNYメロンの取り組みや、同社がブロックチェーン・プラットフォームや暗号資産に関与していることを複数の情報源が言及している(出典3、6、8、11)。
要約

世界最大の資産管理銀行で、管理資産総額55.8兆ドルを誇るBNYメロンは、決済インフラの近代化を目的としてトークン化預金の試験運用を進めている。このパイロット計画は、ブロックチェーンネットワーク上で預金を処理することでほぼ即時の決済を可能にし、取引コストを低減することを目指す。BNYメロンのグローバル決済共同責任者カール・スラビッキ氏は、この技術が銀行の従来型システムの制約を克服し流動性管理を向上させる可能性があると述べた。同行は日次約2.5兆ドルの決済を処理しており、2024年6月にJPMDトークンをCoinbaseのBaseブロックチェーン上に投入したJPモルガンや、MiCA準拠のユーロ・ステーブルコインを開発する欧州の銀行と歩調を合わせている。さらにBNYメロンは最近、ゴールドマン・サックスと提携し、機関投資家向けにトークン化マネーマーケットファンドの提供を開始した。なお、ビットコイン特化型の生命保険会社Meanwhileは、Bain Capital CryptoとHaun Venturesが主導した資金調達ラウンドで8,200万ドルを調達し、2024年の総調達額を1億2,200万ドルとした。こうした動きは、ブロックチェーンとトークン化資産が従来型金融サービスを再構築する上でますます重要な役割を担っていることを示している。

用語解説
  • トークン化預金: 従来型銀行預金をブロックチェーン上にデジタル表現したもので、より迅速かつ透明性が高く、プログラム可能な取引を可能にする。
  • ブロックチェーン: 分散型デジタル台帳で、分散ネットワーク上に取引を安全に記録し、透明性と改ざん防止を保証する。
  • MiCA準拠ステーブルコイン: EUの仮想通貨市場(MiCA)規制枠組みの下で発行される安定的なデジタル通貨で、規制遵守と金融の安定性を確保する。