ビットコインは約11.1万ドル付近で推移、金との相関が数年来の高水準

ビットコインが急落し10万7,000ドル台まで下げる展開は投資家心理の悪化を反映、米中貿易摩擦の激化で恐怖・欲望指数は28まで低下

BTC

要約

ビットコインは投資家心理の悪化を背景に約10万7,000ドルまで下落し、恐怖・欲望指数は100点中28と「極度の恐怖」ゾーンに接近した。この下落は米中間の貿易摩擦が激化するなか、トランプ大統領の演説を前に発生している。Bitcoin Magazine Proの市場データによれば、ビットコインはAdvanced NVTシグナルで売られ過ぎ水準から反発しつつあり、一時的に割安となっている可能性がある。一方、金は年初来約60%上昇し、1オンスあたり4,270ドル近辺の過去最高値を更新。ビットコインの年間成長率が約20%にとどまる中、リスク資産と安全資産の投資行動の違いが鮮明になっている。

用語解説
  • 恐怖・欲望指数: ビットコイン市場における投資家心理を0(極度の恐怖)から100(極度の欲望)で測定する指標。
  • Advanced NVTシグナル: ビットコインの時価総額と取引量を比較するオンチェーン指標で、過大評価もしくは過小評価の可能性を分析するために用いられる。
  • 安全資産: 市場の混乱や不確実性の中でも価値を維持または上昇させると期待される資産。金などが代表例。