ビットコインとイーサリアムが下落拡大、18億ドル規模の仮想通貨清算でドル上昇・金銀下落

ドル高と貴金属安の中、仮想通貨市場が急落しビットコインは11月以来の安値を記録、18億ドル規模の清算が発生。トレーダーがアルトコインへローテーションする中、ビットコインのドミナンスも低下した。

BTC
ETH
XRP

要約

ビットコインはUTC午前0時以降に2.7%下落して$82,746.90、イーサリアムは3.5%下落して$2,742.63となり、木曜の売りを拡大し11月以来の安値を記録した。ドル高(DXY +0.57%)と米株先物の軟調な動きに加え、ケビン・ウォーシュ氏が次期米連邦準備制度議長に就任するとの観測が広がる中での動きとなった。貴金属も急落し、銀は木曜の記録高$121から20%下落して$96、金は水曜の高値$5,600から11%下落して$5,000を割り込んだ。仮想通貨市場ではレバレッジポジション約18億ドル分が24時間で清算され、主要銘柄のオープンインタレスト(OI)が減少した一方、DOGEのOIは2%上昇し、押し目局面でのショート増加と一致する動きを見せた。BTC、ETH、XRPなどの資金調達率(ファンディングレート)はマイナスに転じ、ビットコインの30日間インプライド・ボラティリティ(BVIV)は40%から47%に上昇。Deribitではプット・オプションがコールより高値となり、BTCプットスプレッドやETHプットバタフライがブロック取引に出現した。トレーダーのアルトコインシフトに伴いビットコインのドミナンスは58.73%に低下。年初来ではビットコイン比重の高いCoinDesk 20指数が6.6%下落、アルトコイン比重の高いCoinDesk 80は2.28%の下落となっている。

用語解説
  • Open interest (OI): 未決済のデリバティブ契約(先物など)の総数または総額であり、清算されていないポジションを指す。OIの上昇は市場参加の拡大を示す場合が多い。
  • Funding rates: 無期限先物取引において、ロングとショートの間で価格を現物水準に保つために定期的に支払われる金利。ファンディングがマイナスの場合はショートがロングに支払い、弱気なポジショニングを意味する。
  • Implied volatility (BVIV): ビットコインのオプション価格から算出される将来の変動率を示す指標(BVIVはVolmexが算出する30日間の指標)であり、市場参加者が予想する将来の価格変動リスクを反映する。