
バイナンスの公式報告によれば、1,000億ドル超の未決済建玉残高の中でマクロ要因による売りが連鎖的な清算を誘発した。プラットフォーム上で2件の不具合が発生したが、システムは稼働を維持し、3億2800万ドル超がユーザーに支払われた。
バイナンスは公式報告で、2025年10月10日の急落について、マクロ要因による売りが高レバレッジと急速な流動性消失と衝突したことが原因であり、中核取引システムの障害説を否定した。取引所によれば、ビットコイン先物の未決済建玉は1,000億ドルを超えており、板の厚みが薄まり、連鎖的な清算を加速させた。バイナンスはブロックチェーンの混雑とイーサリアムのガス代急騰により送金や裁定取引が妨げられ、取引所間の分断が悪化したと指摘した。その日は米国株式市場が推定1.5兆ドルの時価総額を失い、世界市場全体で約1,500億ドルのシステミックな清算が発生したと推計している。バイナンスはプラットフォーム固有の2件の事象を認めた。ひとつは21:18〜21:51 UTCに内部資産移転が遅延し、一時的に残高がゼロ表示となった事象で、もうひとつは21:36〜22:15 UTCにUSDe、WBETH、BNSOLのインデックス乖離が発生した事象である。いずれも対処され、影響を受けたユーザーには補償が行われた。約75%の清算はインデックス乖離前に発生しており、主因が広範な市場ショックであることを裏付ける。バイナンスはユーザーに3億2800万ドル超の補償を行い、追加の支援策を開始した。