米国の仮想通貨投資家の過半数、新報告ルールによるIRS罰則を懸念

米国の仮想通貨投資家の過半数、新報告ルールによるIRS罰則を懸念

Awaken Taxは、IRSの新たなForm 1099-DA報告がブローカーに仮想通貨売却情報の開示を義務付ける一方、遵守率が低い状況では取得原価の欠落分を投資家がForm 8949で補完せざるを得ないと警告している。

要約

2025年1月、Awaken Taxが米国の仮想通貨保有者1,000人を対象に実施した調査で、新たな報告ルールの下でIRSの罰則を恐れる人が過半に上ることが明らかになった。IRSは現在、Coinbaseのようなブローカーに対し、すべてのデジタル資産の売却・交換についてForm 1099-DAを発行することを義務づけ、取引と納税者の申告を自動照合することで脱税抑止を狙っている。Awaken Taxの創業者アンドリュー・ドゥカは、複雑なウォレット間移転やDeFi(分散型金融)を踏まえず仮想通貨を株式のように扱う「大雑把な手段」だと規則を批判した。Coinbaseは取得原価ではなく売却代金のみを報告できるにすぎず、そのため投資家はForm 8949を用いて欠落した取得原価データを補わざるを得ない。仮想通貨の税務遵守率は現在20%未満であり、IRSは1年で80%への引き上げを目標としている。

用語解説
  • Form 1099-DA: デジタル資産ブローカーが顧客の仮想通貨取引を報告するために提出を義務づけられるIRSの情報申告書で、売却・交換による受取代金を記載する。
  • Cost Basis: デジタル資産の元本価値。購入価格や取得に伴う費用を含み、キャピタルゲインまたは損失の算定に用いられる。
  • Form 8949: 納税者が仮想通貨を含む資本資産の売却を報告する際に用いるIRSの様式で、受取代金、取得原価、損益を明記する。