全米で最も包括的な延滞時系列を提供するニューヨーク連銀の「Household Debt and Credit Report(家計債務・信用報告)」によると、総合的なローン延滞率、特にクレジットカードおよび自動車ローンの延滞率は2022年後半以降着実に上昇し、2024年初頭にはパンデミック前の平均を明確に上回る水準に達している。米連邦準備制度理事会の貸倒・延滞率に関する統計公表資料との照合でもこの傾向が裏付けられ、消費者信用の延滞・貸倒率はいずれも数年来の高水準にあることが示されている。両データソースは、現在の延滞率が概ね2017年時点で観測された、もしくはそれを上回る水準であり、総体としては当時以来の最高水準であると示唆している。主要な一次データセット間に大きな矛盾はみられない。米連邦準備制度の公表資料による定性的なコメントもこの定量的証拠と一致しており、延滞率上昇の要因として金利上昇およびパンデミック後の信用行動の正常化を挙げている。したがって、連邦政府の一次データに基づけば、「米国のローン延滞率は2017年以来の最高水準に達した」との主張は一次情報から十分に裏付けられていると言える。