FATF、P2Pステーブルコイン送金に伴うマネーロンダリング防止上のリスクを警告

FATF、P2Pステーブルコイン送金に伴うマネーロンダリング防止上のリスクを警告

FATFは3月5日の報告書で、非カストディアルウォレットを介したP2Pステーブルコイン送金に対する懸念の高まりを指摘し、マネーロンダリングおよびテロ資金供与リスクへの対策強化を促した。

ファクトチェック
この記述は完全に正確である。FATFは2026年3月3日に「ステーブルコインおよびアンホステッドウォレットに関する対象報告書」を発表した(一部の報道機関では3月5日に報じられた)。同報告書は、非カストディアルウォレットを介したP2P送金を主要なマネーロンダリング防止上のリスクとして明確に指摘している。さらに、引用された数値(2025年の不正取引額1,540億ドル、そのうち84%がステーブルコイン関連)は、FATF報告書が参照している2026年1月に公表されたChainalysisの「2026 Crypto Crime Report」に掲載されたデータと一致している。
要約

FATFは3月5日に公表した最新報告書で、非カストディアルウォレットを通じたP2Pステーブルコイン送金がマネーロンダリングおよびテロ資金供与に重大なリスクをもたらすと警告した。FATFは発行体に対し、スマートコントラクトによる管理機能を導入し、リスク低減のためアドレスのブラックリスト化を実施するよう求めている。Chainalysisによれば、2025年の不正仮想通貨取引の84%がステーブルコインを介して行われ、その総額は1,540億ドルに達すると報告されている。

用語解説
  • Stablecoin: 法定通貨(例:米ドル)などに連動し、価値を安定させるよう設計された仮想通貨。
  • Noncustodial wallet: ユーザー自身が秘密鍵を管理し、仲介者を介さずに直接取引を行うことができる仮想通貨ウォレット。
  • Peer-to-peer transfer: 中央集権的な仲介者を介さずに、ユーザー間で直接資産を交換する取引。